本格的な駒組みで、居飛車の早い2六飛に時代を感じるものの両者堂々の布陣である。君仲は九代大橋宗桂の門人とあることから、この間に宗桂の門を叩き、定跡を学習したものと推測できる。
しかし本局40手目4五歩以下の手順は一応手筋っぽくはあるものの、とても読みが入っているとは思えぬ粗さで、平次良に平凡に受けられ駒損から完全に切れ筋に。どうも君仲の将棋には狙いの単調な手が目立つように思える。どうやっても勝ちと言って良い位優勢の先手だったが少しずつ受け損ないを重ねて、最後は前局同様君仲の圧勝。やはり序盤はともかく中終盤は、天と地ほどの差があったようだ。