次良(へいじろう?)は苗字が記されていないので、君仲と同じく江戸の町人と思われる。いわゆる旧相掛り≠フ戦形。先手の構えはいちご囲いと呼ばれている。長く廃れていたが、今日8五飛戦法とともにこの構えが復活したのは時代の巡りを感じさせて興味深い。

38手目平次良の4四角に君仲は3五歩〜5五歩と応じるが、歩を沢山持たせたため端攻めが生じ、76手目3五香の痛打を食って苦戦に。しかし例によって君仲は相手玉の周辺に嫌味をつけながら追い込みを見せ、あわやの局面まで持ち込むが、平次良も前局のこともあってかことさら慎重に応接して、ようやく受け切ることに成功した。