象戯綱目≠フ時代に戻っての是安―真甫戦。君仲が古の好局として抜粋したものか。当時では相当珍しい相振り飛車で、途中の駒組みは今日のプロの棋譜と比べても違和感が無く、両者のセンスの良さが窺える。先手4八銀は2筋が薄くなるので相振り飛車の囲いとしては疑問だが、まだ美濃囲いも金無双も未発見の時代なのでこれは仕方がないだろう。戦いはまだ先かと思われたところで53手目5五歩が機敏な一手。以下手順に桂得を果たして是安優勢に。真甫の反撃に少々強気に応じたためかなり追い込まれた先手だか、最後は即詰みに討ち取った。詰め上がりまで指している棋譜は珍しく、また最後わざわざ一手詰めに応じたりしているのは、元本から以下何々で詰みとの注釈部分を棋譜に加えた筆写ミス?とも考えられる。