B6サイズ弱の小冊子。十一代大橋宗桂の対局を中心に約50局の棋譜が載っており、宗桂の自筆と推定されている。大橋宗a(分家八代)や上野房次郎(後十一世名人、八代伊藤宗印)大橋柳雪らの名前が窺えるが、弟子の天野宗歩の棋譜が無いのは巷説通り仲が悪かったからか? 石本検校は盲人ながら六段の高段に昇った強豪である。本局は相掛かりから宗桂の早繰り銀に、石本検校は横歩取りから5筋の位取りで対抗となかなか面白い序盤戦。33手目7七桂の構想が今一つだった様で、逆に5筋の位を奪って宗桂好調。しかし62手目6五歩からの桂交換はどうだったか?続いて3四桂は敵の打ちたいところに打てだが、とても好手には思えない。79手目3四歩で3四桂〜2二歩ならむしろ先手が指せていたのでは。最終3七歩成に同金、3九飛までで投了とは実に淡白。5八金と辛抱すればまだまだ頑張れたと思うのだが。