大橋鐐英は後の分家八代宗a、天野宗歩を下した御城将棋の一戦などで知られている。小山友次郎は詳細不明、宗桂の門下の一人だろうか。鐐英の四間飛車に友次郎は引き角から矢倉で対抗。最近は見られない形だが、二昔ほど前には加藤一二三九段がよく用いていた。39手目8七玉は角道を避けた意味だが囲いを弱くして疑問。3七銀か3七桂と攻めに手を使いたい。5五歩から5四銀と理想型に組まれては作戦負けで、以下一歩損に陥り77手目1五歩とこんな手しかないようでは余りに辛い。しかし次の4五桂はなんとも乱暴、同桂、同銀に同銀となぜ取らないのか理解に苦しむ。2六角のつもりなのだろうが4七飛で、4六歩なら2七飛。3三桂も2七飛か5六銀で先手よしのはず。これを逃し損得無しの捌き合いになっては玉型の違いがあまりに大きく、もう友次郎に勝機は無い。