代宗桂は二世名人宗古の実子。七段まで昇ったが48歳で死去している。萩野真甫は綱目に長門の人とある。長州藩士だろうか?当時の在野では松本紹尊、檜垣是安と並んで代表的な強豪の一人であった。序盤、マネ将棋気味の同型から宗桂の振り飛車。真甫の居飛車に分かれ、駒組みが完成した時点では先手の作戦勝ち模様。但しこれは現代感覚での話しで、両対局者はそう感じてはいなかっただろう。宗桂59手目6五歩からの仕掛けはさすが家元といった感じで筋良く機敏。72手目6六桂に飛車を逃げると8一飛で面倒なことになる。とはいうものの4五銀はなかなか度胸のいる踏み込みだ。以下も緩み無くまとめた宗桂完勝の一局である。