宗英は江戸期最強の名人と誉れ高く実力十三段∞近代将棋の父≠ネどとも賞されている。清水幸助は詳細不明だが、本局の善戦ぶりから判断してかなりの実力者と思われる。宗英26手目3五歩はいかにも無理気味で、角交換に成功したところでは幸助が指せる分かれである。しかし44手目4三角の自陣角が粘りある手で、以下玉頭に嫌味をつけ幸助の受け損ない(59手目4七桂は以下飛車を呼び込んで疑問。6九桂の受けを消してしまったのも痛い)もあって一気に寄せ形に持ち込んだ。収束の鮮やかさはさすがである。