| §39.3三角戦法(8四飛型) |
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いよいよ「3三角戦法」の登場です。
この戦法は自体は古くから指されていますが、メジャーになったきっかけは関西の内藤國雄九段。細かな駆け引きから華々しい飛車・角の動きまで一手一手が難しく、そしてそれがこの戦法の面白さでもあります。
今回は「8四飛型」について見ていきましょう。 |
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(第1図は△5二玉まで) |
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冒頭図からの指し手
| △3三角 |
▲3六飛 |
| △8四飛 |
▲2六飛 |
| △2二銀 |
▲8七歩 |
| △5二玉 |
(第1図) |
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★CHECK★
△5二玉のところ△4一玉と寄る手もある。
また△6二銀は悪手で▲3三角成△同桂▲2一角で先手良し。 |
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| ★3三角戦法の基本図★ |
▲3六飛は7六の歩を守りながら飛車の活用を図る自然な一手。
これに対して後手も△8四飛と引いておきます。
ここで手拍子に▲8七歩と打つと△2四飛▲2八歩となって先手は少し損な形になります。
ですから先に▲2六飛と寄って▲8七歩。
△2二銀では△2三歩もありそうですが、なるべく後手は持ち駒の歩の使わないで受けておきます(後で攻めに活用するため)。
第1図が「3三角戦法」の基本図と言ってもいいでしょう。ここから互いに自陣の整備に入ります。 |
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(第2図は▲4八銀まで) |
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第1図からの指し手
| ▲5八玉 |
△7二金 |
| ▲3八金 |
△6二銀 |
| ▲4八銀 |
(第2図) |
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★CHECK★
お互いに中住まいに組むのが一番オーソドックスな形。 |
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| ★中住まいに囲う★ |
第1図は手が広い局面で本譜はその一例です。
同じように先手も▲5八玉と上がり、▲3八金〜▲4八銀と移動させます。
先手・後手似たような構えですが、これは「中住まい(なかずまい)」と呼ばれる囲いで主に横歩取りや相掛かりの将棋に用いられます。
また第2図以外にもいろいろあるところで、参考図のように▲3八銀の構えも有力。 |
(参考図は△6二銀まで) |
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| 【3三角戦法の実戦例】 |
| (第3図は▲1五歩まで) |
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第3図からの指し手
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★CHECK★
7筋を突き捨てて△6五桂。軽い攻めだが正しく受けないと不利になる。 |
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| ★軽い桂跳ねの攻め★ |
7筋の歩を突き捨てて△6五桂と跳ねる仕掛け、次に△7七歩が厳しい手です。
先手は簡単に受けることができそうですが意外とうるさい攻めで、例えば第4図で▲6六歩なら△7七歩▲同桂△同桂成▲同角△7六歩▲8六角△6四桂で後手良し。
第4図では▲6八銀と上がるのが正着。
以下は△8八角成▲同金△4四角▲2四飛△2三銀▲4四飛△同歩▲6六歩で受けきることができます。 |
(第4図は△6五桂まで) |
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★MEMO(9筋を絡めると・・・)★
第3図で仕掛ける前に9筋の端歩を突く手はある。
9筋と7筋と突き捨てて△8五桂。これもかなり有力な手段だ。 |
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| (第5図は▲9六歩まで) |
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第5図からの指し手
| △7四歩 |
▲3六歩 |
| △8六歩 |
▲同歩 |
| △同飛 |
▲3五歩 |
| △8五飛 |
(第6図) |
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★CHECK★
△8六歩のところ△7五歩と突く手も有力。 |
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| ★後手が横歩を狙う変化★ |
▲3六歩と突いた瞬間に△8六歩と打っていく作戦があります。
この狙いは7六歩を取ることで、以下▲同歩△同飛▲8七歩△7六飛とすんなり進めば後手としては歩損解消で満足です。
ですから先手は▲8七歩と打たずに▲3五歩と伸ばして再度7六歩を守ります。
ここで△8五飛とひとつ引くのがポイント。
第6図の後、後手は△7五歩、△3五飛、△8六歩などを狙っていきます。 |
(第6図は△8五飛まで) |
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★MEMO(難解な形勢)★
第6図は▲3七銀と上がるぐらいで難解な将棋。
△8六歩と合わせていく順は、この戦法ではよく現れますから先手も警戒しておきましょう。 |
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| (第7図は▲9六歩まで) |
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第7図からの指し手
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★CHECK★
もっと早い段階から角交換をする手もある。 |
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| ★角交換から△3三桂★ |
角交換して△3三桂と跳ねたのが第8図。
もちろん形勢はまだ傾いてません。
ポイントとなるのはこの後で、後手は△2五歩と打ってきます。
この歩に対して先手の飛車が何処へ逃げるかで展開が大きく変わります。
守勢で構えるなら▲2八飛、飛車の活用重視するなら横にかわす方が良い。
後手としては△2五歩と打った後、△2四飛〜△2三銀〜△3四銀として2筋を狙う順が有力なので、先手はそのことも念頭に置いて判断しましょう。 |
(第8図は△3三桂まで) |
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★MEMO(飛車の動き)★
具体的な例を挙げると、▲2八飛と引くつもりなら第8図で▲7七銀△2五歩▲2八飛ぐらいでしょう。
飛車を横にかわす予定なら第8図で▲7五歩と突いて動きを楽にさせておくのが良いと思います。 |
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さすがにプロ間でよく指される戦法だけあって内容が難しく、ビギナーには面白さが伝わりにくいかも知れません。
この「3三角戦法」は「中座流8五飛」の登場で更なる進化を遂げます。それは次回に解説しましょう。
※3三角戦法について詳しく知りたい方は「羽生の頭脳10・最新横歩取り戦法」を参照して下さい。 |
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