| §35.相振り飛車 |
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最近は振り飛車の戦術が進み「振り飛車党」が多くなってます。
そうなると振り飛車党同士の対局が増えてくるのも当然。
どうしても飛車を振りたい!とこだわる人にとって「相振り飛車」は避けて通れない戦型。対抗型(居飛車VS振り飛車)とは全く質の違う戦いになります。
今回は囲いと実戦例を通じて「相振り」の特色を見ていきます。 |
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| 【相振り飛車の特色】 |
「相振り飛車」と「対抗型」の大きな違いとして挙げられるのが囲いと攻撃陣の位置関係です。
例えば、下の左図のような「対抗型」はお互いの囲いと攻撃陣が縦に向かい合っていますが、
下の右図のような「相振り飛車」はお互いの囲いと攻撃陣がナナメに位置しています。
つまり、この「相振り飛車」の戦型は相手が上から攻撃してくる傾向が強いということが言えます。
ですから序盤の駒組みなどは、そのことを視野に入れて進めていかなければいけません。 |
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(対抗型の位置) |
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(相振りの位置) |
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相手の
攻撃陣 |
相手の
囲い |
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相手の
囲い |
相手の
攻撃陣 |
自分の
攻撃陣 |
自分の
囲い |
自分の
攻撃陣 |
自分の
囲い |
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| いきなり難しい表現になってしまったので、とりあえず相振り飛車でよく用いられる「囲い」を見てみましょう。 |
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【金無双(きんむそう)】
対抗型では現れなかった相振り専用の囲い。少ない手数で組みあがるのが特徴で、金が2枚並んだ形が非常に手厚い。
2八銀は本来はカベ形(いざというときに玉の逃げ道を塞いでいる)ですが、2筋・3筋方面の補強などで上がるケースが多い。 |
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【相振り矢倉】
いわゆる「矢倉囲い(金矢倉)」のこと。
3七銀、4七金が手厚い形なので上部からの攻めに力強さを発揮する。相振り飛車の中では一番バランスがとれた囲いです。 |
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【穴熊】
これは対抗型でも現れたのでお馴染みの囲い。
但し、相振り飛車で用いられる穴熊は左図の形が多い。
金無双同様2枚の金が上からの攻めに備えている。
やはり攻め崩すには「端」に狙いを定めるのが有力。 |
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【美濃囲い】
相振りでも美濃に囲うことはできるが、玉頭(2筋)が弱いのが悩みの種。特に相手が向かい飛車の場合はかなり危ない。
相手の出方によって囲いは選びましょう。 |
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これらの囲いを見ても「上部からの攻め」にかなり気を配っていることが分かると思います。
その為、お互いの攻撃陣も十分な体勢で仕掛けないと攻略はかなり難しくなります。 |
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【相振り飛車の実戦】
バリエーションが多い相振り飛車。その実戦の一部を見ていきましょう。 |
| (第1図は△1三角まで) |
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第1図からの指し手
▲6四歩 △同歩
▲6五歩 △同歩
▲6四歩 (第2図) |
★CHECK★
この5手1組の手順がすぐ気付くようになればビギナー卒業も近い。 |
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| ★実戦例その1(継ぎ歩)★ |
まずはビギナーが知っておきたい手筋から紹介。
第1図ではお互い7筋・8筋(後手は2筋・3筋)で歩を手持ちにしているところです。
この持ち駒の歩2枚を巧みに使ったのが▲6四歩〜▲6五歩の「継ぎ歩攻め」。
そして最後に再度▲6四歩と垂らしておきます。
これが俗に言う「拠点」と呼ばれるもので、この後は銀などを持ち駒にして6三の地点から攻め込んでいく手を狙います(第2図では次に▲6五銀が狙い)。 |
(第2図は▲6四歩まで) |
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★MEMO(金無双の急所)★
上の手順は活用範囲が広いのでビギナーも是非覚えておきましょう。
特に金無双に対しては6筋(4筋)が急所になります。 |
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| (第3図は△5四銀まで) |
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第3図からの指し手
▲9五歩 △同歩
▲9三歩 △同香
▲7四歩 △同歩
▲同銀 △7三歩
▲8五銀 (第4図) |
★CHECK★
端を絡めた攻めは効果抜群。
ビギナーには難しいかも知れませんが参考までに見ておいて下さい。 |
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| ★実戦例その2(端の攻め)★ |
今度は端を絡めた攻め筋を見ていきましょう。
9筋を突き捨てて▲9三歩と打つのが「焦点の歩」と呼ばれる手筋。
ここで歩の取り方が3通り(香・桂・銀)あります。
△同桂なら▲9四歩と打って桂馬が取れるので先手十分。
(△同銀の変化は少し難しいので★MEMO★で解説します)
さて、本譜の△同香に対しては▲7四歩と合わせて8五の地点に移動させるのが
気付きにくい好手。
これで次に▲9四歩と打てば香車が取れるので先手が優勢になります。 |
(第4図は▲8五銀まで) |
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★MEMO(△同銀の変化)★
▲9三歩に対する△同銀の変化に触れておきましょう。
ここでは8二の銀が端に動いたので7筋が弱くなったことに目を付けます。
そこで▲9五香と走り、▲7四歩△同歩▲7三歩と攻めるのが厳しい手順です。
参考図は△同桂でも△同金でも▲7四銀と出ていきます。
※▲7三歩は後手に△7三歩と打たさないための手筋です。
少し難しいので盤に並べて研究してみるのが良いと思います。 |
(変化図は▲7三歩まで) |
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相振り飛車はまだ実戦例が少なくハッキリ定跡と呼ばれるものが殆どありません。
とりあえずビギナーは部分的な形や手筋などから覚え、それを活用することを心掛けるのが上達への近道です。 |
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