| まとめ・序盤の分類 |
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今まで特別編を含め66の戦法を紹介しましたが、それぞれがバラバラで独立しているという訳ではありません。序盤の数手によって「矢倉」、「横歩取り」などの大まかな戦型に分かれ、そこから更に細かい作戦を選んでいくことになります。
最後は「まとめ」と題して先手、後手の指し手からどのような戦法に移っていくのかを見ていきたいと思います。 |
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| ★初手は何が有力か★ |
冒頭図は皆さんが御存知の通り、将棋が始まる最初の状態です。
ここから先手が初手を指す訳ですが、多くの入門書や教室などでは▲7六歩か▲2六歩が良いと教えています。
▲7六歩は角を使いやすくする意味、▲2六歩は飛車を使いやすくする意味です。
この点は後手も同じで、2手目の有力手は△3四歩か△8四歩。
この段階では後の展開がどのようになるかは分かりませんが、
・▲7六歩(△3四歩)なら「居飛車」、「振り飛車」両方の可能性がある
・▲2六歩(△8四歩)なら「居飛車」の可能性が高い
と言えます。これをベースにして序盤を分類化してみましょう。 |
★MEMO(初手について)★
「初手は▲7六歩か▲2六歩が良い」と記しましたが、実際はルール違反でなければどれを指しても構いません。
プロの将棋でも初手に▲3六歩や▲1六歩、▲6八飛など違う手が指された棋譜もあります。
しかし、これは強い人だからできる手と思って下さい。
ビギナーの方には「大駒を働かせることの大切さ」を伝える意味で▲7六歩と▲2六歩を勧めています。 |
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【▲7六歩△3四歩型】
互いが角道を開けた形で、どちらも「居飛車」か「振り飛車」か断定できません。
よって考えられるのは、
・お互いに居飛車
・片方が居飛車で、片方が振り飛車
・お互いに振り飛車
の3通り。 |
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<お互いに居飛車> 横歩取り
お互いが居飛車を選べば、考えられるのは▲7六歩△3四歩▲2六歩△8四歩。
この形で代表的なのは「横歩取り」です。
以下は▲2五歩△8五歩▲7八金△3二金▲2四歩△同歩▲同飛△8六歩▲同歩△同飛▲3四飛で第1図になります。
飛車、角が激しく動く展開が印象的な戦型です。 |
(第1図は▲3四飛まで) |
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<居飛車VS振り飛車> 対抗型
先手が居飛車なら▲7六歩△3四歩の次は▲2六歩。
これに対して後手が振り飛車を選ぶなら△4四歩と角道を止める展開になります。
第2図は後手が「四間飛車」に振った場合の例です。
他には「三間飛車」、「中飛車」、「向かい飛車」などもあります。
王様は左側に囲い、右側で飛車、角を中心とした戦いが起きるのが特徴です。
※逆に▲7六歩△3四歩▲6六歩△8四歩と進んで、先手が振り飛車、後手が居飛車の場合も考えられます(↓第4図参照)。 |
(第2図は△4二飛まで) |
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<お互いに振り飛車> 相振り飛車
お互いが振り飛車を選べば当然「相振り飛車」。
これも先手、後手が何処に飛車を移動させるかで全然違う展開になります。
まだ定跡として確立されていない部分が多く、対局者の棋風や指し方によって巧拙がハッキリ表れる戦型とも言えます。 |
(第3図は△3二飛まで) |
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【▲7六歩△8四歩型】
先手が角道を開け、後手が飛車先を突いた形。
この段階で後手は「居飛車」の可能性が高いと言えます。
そうなると不確定なのは先手の作戦。後手としては先手が「居飛車」、「振り飛車」の両方のケースを想定して駒組みを進めていきましょう。 |
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<居飛車VS振り飛車> 対抗型
先手が振り飛車なら先ほどの「対抗型」に進みます。
第4図は先手が「四間飛車」に振った展開ですが、丁度第2図をひっくり返した局面と見て良いでしょう。
現代将棋では先手、後手の差が大きいと言われていますが、これは非常にレベルの高い話なので皆さんがある程度強くなってから研究してみて下さい。 |
(第4図は▲6八飛まで) |
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<お互いに居飛車 その1> 矢倉
先手が居飛車の場合は主に2通りの展開が予想されます。
初手から▲7六歩△8四歩▲6八銀△3四歩▲7七銀と進むのが「相矢倉」。
第5図はそこから△6二銀▲5六歩△5四歩▲4八銀△4二銀と進んだ局面です。
ガッチリと囲い合う展開や、急戦矢倉など色々な作戦があり、中央から端まで盤面全体での戦いになります。 |
(第5図は△4二銀まで) |
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<お互いに居飛車 その2> 角換わり
相居飛車のもうひとつの展開が「角換わり」です。
初手から▲7六歩△8四歩▲2六歩△8五歩▲2五歩△3二金▲7七角△3四歩▲8八銀△7七角成▲同銀△2二銀▲7八金△3三銀で第6図。
お互いに角を持ち駒にしているので駒組みや仕掛けに神経を使います。
最近は▲2五歩を後回しにする「2六歩型角換わり」が人気。
※▲7六歩△8四歩▲2六歩△3四歩なら「横歩取り」(↑第1図参照)の展開が考えられます。 |
(第6図は△3三銀まで) |
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【▲2六歩△8四歩型】
お互いが飛車先を突いた形。
これなら両者「居飛車」というのがハッキリします。
また、左図の局面で▲7六歩と突けば初手から▲7六歩△8四歩▲2六歩と進んだ局面と同じになるので、「角換わり」への進展が考えられます。 |
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<お互いに居飛車> 相掛かり
▲2六歩△8四歩と突いた形で代表的なのが「相掛かり」です。
初手から▲2六歩△8四歩▲2五歩△8五歩▲7八金△3二金▲2四歩△同歩▲同飛△2三歩▲2六飛と進んで第7図。
相居飛車の中で最も激しい展開になりやすく、場合によっては守りが薄い状態での斬り合いになったりもします。スリリングな展開は他では味わえない独特な面白さがあります。 |
(第7図は▲2六飛まで) |
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★MEMO(▲2六歩△3四歩型)★
先手が飛車先を突き、後手が角道を開けた形ですが、これは先手もすぐ▲7六歩と突く展開になりやすく「▲7六歩△3四歩型」へ替わります。
例えば左図で▲7六歩と突いても、▲2五歩△3三角と決めてから▲7六歩と突いても結局は「▲7六歩△3四歩型」になる訳です。
後手でこの形を選ぶ人は、「振り飛車」か「(居飛車党だけど)相掛かりを避けたかった」という意図があると思われます。 |
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特にここに挙げた形にこだわらずとも、一手一手自分の思った手をそのまま指してもらえばOKです。
他にまだ紹介していない戦法もありますし、これから新戦法が登場するかも知れませんが、とりあえず気に入ったものがあれば積極的に実戦で試して下さい。一局一局の積み重ねでその戦法のコツが見えてきます。ひとつでも多くマスターしてライバルに差をつけましょう! |
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