| §48.塚田スペシャル | ||||||||||||
|
||||||||||||
|
||||||||||||
| ★塚田スペシャルの狙い★ | ||||||||||||
| 冒頭図で▲8七歩と打てば△8二飛(または△8四飛)と引く。これは一番自然な順で一局の将棋です。 今回はここで▲2四歩と打っていく仕掛けを見ていきます。 △同歩▲同飛はほとんどワンセットみたいなもので特に解説することもないでしょう。 この▲2四飛は次に▲6四飛として歩を取ること。つまり「歩得」することが狙いです。 まずはこれを覚えておいて下さい。 |
||||||||||||
|
||||||||||||
| ★端を攻める★ | ||||||||||||
| 前項で書いた通り、6四歩が狙われているので△6三銀と守ってみます。 それに対して▲1五歩△同歩に▲1四歩と動くのが仕掛けの第二弾。今度は端に目を着けます。 ▲1四歩のところ▲1三歩も鋭い手ですが、持ち駒の歩の枚数が関係してくるので控えて打つ方が正着です。 このまま放っておけば▲2三歩が厳しいので後手は受けなくてはいけません。 |
||||||||||||
|
||||||||||||
| ★飛車の引き場所★ | ||||||||||||
| 後手は「敵の打ちたい所へ打て」の格言通りに△2三歩と打って受けます。 当然これには飛車を引かなければいけませんが、▲2五飛と1マスだけ引くのが好手。 この意味はMEMOを参考にしてもらえば分かると思います。 一度は2筋を受けたものの、実は第3図の局面は既に先手の術中にハマっているのです。 |
||||||||||||
|
||||||||||||
| ★三度目の2四歩★ | ||||||||||||
| 後手は△1四香で目障りな歩を払いました(△3四歩についてはMEMOで)。 ここで先手は最後の歩を使い▲2四歩と再度合わせていきます。 当然これは△同歩の一手ですが▲同飛となった局面は次に香車を取る狙いがあり、後手はそれを受ける手段がありません。 第4図は香得で先手優勢の局面です。 |
||||||||||||
|
||||||||||||
|
||||||||||||
| ★最善の受け★ | ||||||||||||
| 第1図で後手は△8二飛と引くのが最善手です。 この飛車引きは大きな意味がありポイントは2つ。 ・次に△8六歩とする狙い(垂れ歩) ・▲8七歩と受ければ▲1五歩の攻めは効かない(歩を1枚使ったので、前の変化の△1四香に▲2四歩と合わせる歩がない) →つまり▲8七歩なら△6三銀としておいて仕掛けは不発に終わる ですから先手は端は絡めずに▲6四飛と歩を取ります。 このタイミングで△3四歩と突くのがポイント。 黙っていれば△8八角成〜△8六角ですが、▲3四同飛は△8八角成▲同銀△6六歩(好手)があります。 また、その他にも△2七歩や△2八角の筋があり、先手はかなり指し手が難しい局面です。 |
||||||||||||
| ★MEMO(9筋の突き合い)★ 塚田スペシャルの▲2四歩△同歩▲同飛に対して△8二飛と引けば、後手は簡単には悪くなりません。 本譜は△3四歩と突きましたが、9筋の突き合いがある場合は▲7七桂の余地があるのでCHECKの変化を選ぶ方が明快でしょう。 |
||||||||||||
| 塚田スペシャルの存在が「ひねり飛車(来週解説)」を歴史を動かします。 こういう序盤の変化を細かく研究し、それを積み重ねながら将棋の定跡は進化していくものなのです。 |
||||||||||||
戦法インデックスへ戻る |