VOL.
キラリっ娘インタビュー
ブログ開設2周年記念


 5月15日で開設2周年を迎えた里見香奈初段・室田伊緒初段・井道千尋1級に
よるブログ「キラリっ娘のそよ風日記」
 2周年を記念しまして、皆様から募集しました「インタビュー質問アンケート」。
 おかげさまでたくさんのご応募をいただき、質問総数は143問となりました。
 その中からスタッフがピックアップして、先日、3人にインタビューを行いましたが、
インタビューの時間は3時間半にも及びました。
 そこでインタビューの模様は2回に分けてお届けすることにしました。

 第1回は「将棋」に関連する質問でまとめてみました。

−今日はよろしくお願いします。
  里見・井道・室田「よろしくお願いします。」

−まずはオーソドックスな質問です。好きな駒は何ですか?
  里見「香。まっすぐ前に進めるから、名前にも入ってるし」
  井道「たくさん使えるから、歩」
  室田「桂馬。動きが意外性があるから、昔はすぐ跳ねてました(笑)」

−将棋の魅力を教えてください
  室田「年齢・性別関係なく遊べるところ。」
  里見「私も」
  井道「私も一緒だけど(笑)。初めて会っても将棋をするとすぐに友達になれるのがいい」

−今まで将棋をやってきて、良かったとか嬉しかったと思う事は何ですか?
  井道「友達がたくさん出来た。こどもとか道場の人とか知り合いがたくさん増えました」
  室田「全国に友達が出来た」
  里見「進路が決まった」(一同笑)

里見香奈初段 −尊敬する棋士は誰ですか?
  里見「高橋和さん。小学生の時に
     『強くなるには詰将棋を毎日
     解くといいよ』とアドバイスを
     もらって、それ以来ずっと続
     けています」
  井道「山田久美さん。スタッフへの
      気配りをきちんとされていて
      尊敬してます」 
  室田「清水市代さん。将棋への姿
      勢もそうですが、対局姿勢も
      まっすぐで、凄いなあと思い
      ます」

−史上最強の棋士は誰だと思いますか?
  室田「(即答で)羽生先生!。"七冠"
      のイメージがやっぱりすごい」
  井道「大山先生。自分も受け将棋で
      感覚が似てるって言われたこ
      とがあって…」
  里見「大山先生。棋譜を並べていて、
      凄いなあと思います。」

−一番印象に残っている対局は?(自分以外の対局でも可)
  井道「あれ?この質問って今年の『将棋年鑑』の質問にもあったのに、何て書いたか覚えてない(笑)。
      みなさん7月末発売の『将棋年鑑』を買って見て下さい(笑)」
  室田「アマチュア時代なんですけど、赤旗名人戦の全国大会(平成16年・第42回大会)でベスト8に勝
      ち進んだ時に、吉田正和さん(現・奨励会三段)との将棋で、8四角という手がいい手だったと
      先生に褒めてもらい、印象に残ってます」
  里見「大山−中原戦での終盤凄い受け(下図・昭和47年・名人戦第2局)が出た将棋。中飛車の将棋
      というのもあって、印象に残ってます」

 


  図の局面で△8一玉が絶妙の受け。
  詳しい変化は省くが、他の手(△8二玉
 や△6二玉)では全て後手玉は寄ってし
 まう。
  将棋史上に残る受けの一手としてこの
 手を挙げる棋士は多い。
−指導対局の時、ハンデ(手合割)が難しいのですが、駒落・平手はみなさん問いませんか?またみなさん
  がアマチュア時代はどうでしたか?
  里見「アマチュア時代は六枚落ちから飛車落ち・角落ちをよく指していました。私は指導対局では平手・
      駒落ち問いません」
  井道「育成会に入る前に羽生先生と指す機会があって、"自分のやりたいように"と言われたので、私も
      そう言っています。私も平手・駒落ちどちらでもOKです」
  室田「私はあまり駒落ち経験はないです。でも二枚落ちはよく指しました。子どもは六枚落ちか八枚落ち
      か、普段の教室での事などを聞きながら手合いを決めています。平手・駒落ちどちらも大丈夫で
      す」

−育成会に入会するまでは、どのようにして将棋の勉強をしていましたか?
  里見「幼稚園の終わりころから大社の道場に行ったり大会に出たり…。島根棋道会には朝から夕方まで
      行ってましたね。駒の使い方から時計の押し方など礼儀作法にとても厳しくて、あぐらを掻いてたら
      怒られました(笑)」
  室田「レーティング大会(愛知県内はレーティングの大会が盛んに行われている)」
  井道「アマチュア期間が短いのですが、金沢市の将棋教室(元奨励会三段・アマ強豪の鈴木英春さん開
      講)に行ってました。普段は『次の一手』をたくさんやりました。勉強方法ですが、運動をしてから将
      棋の勉強すると脳が活性化されると聞いて、それを実践してました。ブログにも書いてましたが、走
       ったり、縄跳びしたりしてその後に将棋の勉強してました」

 −育成会時代のエピソードを何か一つ教えて
   ください。
  
  室田「う〜ん、何かな…。昔のことだから忘
      れた(といっても4年前ですが…)」
  井道「冬に夜行バス乗って、朝早く将棋会館
      に行ったら、暖房がついてなくて凍え
      ながら我慢して育成会が始まるのを待
      っていた。対局して帰ったら見事に風
      邪を引いていたり、また携帯をなくした
      りいろいろありますね」
  里見「自分の事じゃないんですけど、朝、対
      局が始まって、しーんとした中で、千尋
      ちゃんがペットボトルのコーラを開けた
      ら思いっきり『バシュ!』て大きな音が
      出て(笑)、私は対戦相手じゃなかった
      んだけど、凄い可笑しくて、その事は凄
      く覚えてます(井道・笑)」
井道千尋1級

−インターネット対局はどのくらい指しますか?
  井道「ほとんどやらないです。道場に行かなかった時に指すくらいです」
  里見「1日2、3局、ほとんど毎日指してます」
  室田「気が向いたら指します。大体1日2、3局くらいです」

−対局の時のゲンかつぎは何かありますか?
  室田「朝、グレープフルーツジュースを飲んで、小さいサイズの『おーいお茶』を飲んで、そこに書いて
      ある俳句を読む(一同笑)」
  里見「青いタオルと扇子です。タオルはアマチュア時代は首からからかけてましたが、さすがに育成会
      の時にひざの上にしました(笑)。タオルは家で首にかけて兄と将棋を指してたら、大会もその
      格好で指したら、と言われてそれからですね。扇子は村山先生(故・村山聖九段)のです。『村
      山聖杯将棋大会』の時の賞品でいただいたものです」
  井道「対局前に誰かに長電話をする。一人だと落ち着かないというか緊張してしまうので、それを紛ら
      わせてます」

−マイナビ女子オープン優勝!「女王」を獲得しました。賞金500万円を自由に使っていいです。何に使い
  たいですか?
  室田「服を買って、おいしいものを食べて、貯金かな。内訳は服が50万円でおいしいものが50万円で
      貯金が400万円」
  井道「まず300万円貯金して、125万円は親に。後、お世話になってる蒲田の家族(蒲田将棋クラブ関
      係の人)に、75万円ごちそうします(笑)」
  里見「家族に270万円で遊園地で30万円、あとは200万円は貯金」

室田伊緒初段  −お姉さんにしたい棋士・お兄さんにしたい
  棋士を一人ずつ教えてください
  
  井道「お姉さんは本田(小百合二段)さん
      か明日香(伊藤1級)さんか真梨花
      (中村初段)さん、一人に絞れない
      です…。お兄さんは村中先生(秀史
      四段)ですね。子どもスクールで一
      緒に仕事させてもらってますが、本
      当に"お兄さん"という感じなので」
  里見「斎田さん、対局している時と普段と
      ギャップがあって面白いです。お兄
      ちゃんにしたのは…(長考の末)、
      戸辺先生(誠四段)か佐藤先生(天
      彦四段)」
  室田「山田久美さん。お兄さんは桐山先生
      !です。失礼かもしれませんが、こ
      の前、名人戦の時にお会いしたの
      ですが、やさしい笑顔に癒されまし
      た(笑)」

−結成して2年。いろいろあったと思いますが「キラリっ娘」の名のごとく輝けてると思いますか?
  里見「はい」
  室田「微妙!」 
  井道「地味にひっそりと」

−自分の得意戦法以外で今、興味ある戦法は?
  井道(得意戦法:かまいたち)「相振り飛車です。今は振り飛車が多いのですが、相振り飛車はまだ
                     "得意戦法”ではないので…」
  室田(得意戦法:四間飛車)「矢倉」
  里見(得意戦法:中飛車)「矢倉」

−ここ何年か男女ともタイトル保持者のほとんどが居飛車党です。居飛車党に転向しようと思ったことは
 ありますか?
  井道「私は今、振り飛車を指しているので、逆です(笑)」
  室田「あります」
  里見「あります」(二人とも比較的最近「ある」と思ったそうです)

−自分の師匠以外で一番対戦したい男性棋士とその理由を教えてください
  里見「鈴木先生(大介八段)。感想戦が丁寧でいろいろ教えてもらえそうなので」
  室田「久保先生(利明八段)。憧れます」
  井道「小倉先生(久史七段)。去年の広瀬先生(章人五段)との順位戦(C級1組・9回戦、下図参照)
      の対穴熊の将棋を見て凄いと思ったので」


  図から▲9八香△2五歩▲7六飛成と渋い
 指し回しを見せる。
  以降も龍で8一の桂を取り駒得でリードを
 広げ、玉頭攻めも8四の馬を自陣に引きつけ
 小倉七段が手堅く勝利を収めた。

−奨励会に入って、プロ棋士を目指したいと思ったことはありますか?また、今の棋力で小学生だったら、
  そう考えますか?
  井道「ないです。考えないです」
  室田「目指したいと思ったことはあります。今の棋力で小学生だったら、考えますね」
  里見「プロ棋士を目指したいと思ったことはないです。今の棋力で小学生だったらは…、微妙です」

−現時点で男性棋士と女流棋士に棋力の差があると思いますが、なぜだと思いますか?
  室田「(将棋をする女性の)絶対数が少ない」
  井道「棋士と女流棋士とそれぞれのプロセス(奨励会と育成会)の厳しさが違う」
  里見「千尋ちゃんと同じ、奨励会と育成会では厳しさが違う」

−不調の時の将棋の勉強方法、対処方法は?
  里見「勉強量を増やす。自分の勝った時の棋譜を並べる」
  井道「かんたんな詰将棋をいつもより多く解く。友達に電話してグチを聞いてもらう(笑)」
  室田「あまりかわらないです(笑)」

−研究や棋譜並べの時に使っている盤・駒はどんなものですか?
  井道「盤はお父さんが使っていたもので、駒は女流棋士になった時に頂いたものを使ってます」
  室田「駒は中学選抜の全国大会で3位になった時に買ってもらったもの。盤は『アマ女王戦』C級で
      優勝した時の賞品のを使ってます」
  里見「普段は手軽なのでソフト盤とプラスチックの駒を使うことが多いです。脚付きの盤も使う事が
      あるのですが、前に妹が転んで盤に頭をぶつけたことがあって、それからはあまり使ってま
      せん」

−夢の中で将棋を指してる事はありますか?
  井道「あります」
  室田「あったかもしれないけど、夢とかあまり覚えてないので、分からないです」
  里見「対局1週間前に見ることがあるのですが、負けた夢を見たら、実際の対局は勝つ、ということ
      が多いです(笑)」

−キラリっ娘3人で将棋の団体戦をします。対戦相手の3人は誰がいいですか?(男女各1チームずつ)
  室田「女流チームは矢内さん・石橋さん・千葉さんの同世代チーム。男性棋士は谷川先生・羽生先生
      ・渡辺先生の世代別チーム」
  里見「女流は中村(真梨花)さん・上田さん・鈴木さんの若手チーム。男性棋士は羽生先生・森内先生
      ・佐藤康先生チーム」
  井道「女流棋士チームは清水さん・矢内さん・斎田さんチーム。男性棋士はお正月(NHKでのお好み
      リレー将棋対局)にチームを組んだ谷川先生と糸谷先生、あと一人は蒲田(将棋クラブ)組から
      広瀬先生」

−キラリっ娘は5人になります!となったらあとは誰と誰ですか?
  3人同答「岩根さんと村田さん!」
(Vol2へ続く)

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