岩根忍初段
Cafe de Okiraku!
VOL.2

ゲスト:橋本崇載五段(1)

村田智穂初段
  
月に1回、村田初段・岩根初段の「お気楽コンビ」が棋士や将棋関係者
 とお茶を飲みながらゆっくりと“気ままに”トークするコーナーを設けました。
その名も「カフェ・ド・お気楽」。2回目のゲストは橋本崇載五段です。


村田(21) 橋本(22) 岩根(24)
村田・岩根「今日はお忙しい中、どうもありがとうございます。っていうか”お帰りなさい”の
       方がいいですかね」
橋本「いやいや、どうもありがとう。平藤先生(前回)のは見て来ました。」
岩根「あれねえ、最後のオチが抜けてるんですよ。平藤先生の好みの女性のタイプ、っ
   ていうところが」
橋本「そうなん?」
岩根「そうそう、好みのタイプは“井上和香のプロポーション”っていうのがオチやねんけ
    ど、書いてないねん。あかんわ(一同大爆笑)」

岩根「何か体が随分大きくなってない?」
橋本「いや、これは飲み過ぎ、食べ過ぎ(笑)。体は鍛えてるんだけどね。最近はちょっと
    飲んだり食べたりする量が多くなってる。」

岩根「ジムとか通ってるの?」
橋本「うん。梅田の茶屋町にある『GOLD’S GYM』っていうところに通ってる。今は対局
    も少ないし、今は筋トレが日課みたいになってるね。」

村田「他は、対局のない日はどんな過ごし方してますか?趣味とか」
橋本「う〜ん。最近は『ダーツ』かな。って言ってもお酒を飲みに行くところにあるんだけ
    ど…」

村田「お酒とかよく飲みに行くんですか?」
橋本「うん(笑)」
岩根「どこらへん?」
橋本「ミナミ(難波地区:大阪の南側の繁華街)とか長堀の方とか…。神吉先生にも連れ
    て行ってもらったりとか。」

岩根「どうして関西に戻って来たの?」
橋本「まあ、実家がこっち(茨木市)にあるんだけど。
   まあ、正直に言うと、東京での生活が将棋中心
   でなかった、というところ。遊びちらかして、将棋
   の研究もほとんどやってなかった。対局の前の
   日に飲みに言ったり遊びに行ったりして、その
   まま徹夜で対局した時もあった。当然、成績も
   上がらない。そこで一から出直そうと思った。」

岩根「何か、ミナミの方に何かあるっていう噂が…、東京でもそれで帰って行ったとかみ
    んな言ってたけど。」
橋本「全然関係無い!一切関係ないです。もう、誰やねん、そんなん言うの。」

村田「奨励会の時はこっちにいたんですよね?」
橋本「2級くらいから三段の時まで。その時に引越しして、研究仲間も東京で出来た。
    でもその研究会もここ1年くらいは全然やってなくって…。関西には奨励会時代
    にお世話になった人も多いから、恩返しをしようと思ったし、一から出直すには
    実家に戻って、関西で始めるしかないと思った。前から関西には戻ろうと思っ
    てたので、それが少し早まった感じなんだけど…。」

村田「しぃちゃんは対戦した事は?」
岩根「同時期にはいたけど、対戦はない。帰って来て2ヶ月くらいやけど、生活は変わっ
   た?」
橋本「まだ、なかなかね(笑)。対局も少ないし。でも詰め将棋を解いたりとか、連盟に行
    ったりとか、将棋が中心の生活にはなりつつあるね。変な話なんだけど、最近、将
    棋を指すのが新鮮な感じがするんだよね。1年目のような感じ。」
岩根「何で?」
橋本「今、プロ5年目なんだけど。2、3、4年目は将棋の勉強をしてなかった。でも、こっ
    ちに帰って来る少し前くらいから、楽しいっていうか、もの凄く新鮮味を感じた。例
    えば矢倉とか重い感じの将棋とかは、以前だったら考えられなかったんだけど、
    ちょっとやってみようかな、という興味が沸いて来るんだよね。」

村田「得意戦法とか、研究している形とかってあるんですか?」
橋本「いや、特には。居飛車もするし、振り飛車もするし。あまり、これにこだわって指す
    っていうのはあんまりない。これは普段の性格とも一致するけど。」
岩根「飽きっぽい?」
橋本「う〜ん、というか、気まぐれなだけなのかも。あまり物事、長続きせへん方やから。」

村田「服装とか髪型とか注目されてるけど、意識してやってるんですか?」
橋本「そんなにこだわりはないんだけど。自分としては普通のつもり。」
岩根「会うたびに服装や髪型が変わってる感じがするけど。」
橋本「髪型は、美容院に行って、いろいろ話ながらするけど、ファッションはあまり…。関
   東はでも結構僕みたいな子が多いけどね。将棋界では目立つけど、世間的にはそ
   んなにねえ。でも対局室に似合わないとか言われるけど。そういう感じの棋士がい
   てもいいと思うけどね。いろんな棋士がいた方がいいでしょう。」

岩根「初対面の人に、『将棋してます(プロ棋士です)』って言うと驚かれへん?」
橋本「うん。自分からは言わない。だから女の子とかと親しくなってから(棋士ですって
    )言うと、『えっ』て言われるね。」

岩根「しぃも将棋やってるとは絶対思われへん。
   でもそういうのっていいのかも。橋本君とかは
   メディアでも取り上げてもらって、注目されて
   るから関西に来てくれたのは大きいと思う。
   何か将棋って真面目っていうか、イメージが
   固まってて明るい感じがないから。」
橋本「あ、でもそういえば、昔、不振な行動を見られへんかったっけ?」
岩根「あったあった。梅田かどっかで、ピンクか何か派手なアロハシャツ着てむっちゃ目
   立つ人おるなぁと思ったら、橋本君やった(笑)。びっくりした。」
村田「私も、以前、橋本先生って気付かなかった時がある(笑)」
橋本「あー、あれはもう2年くらい前やね。どっか海に行った帰りやったと思う。アロハシ
    ャツ好きなんでね。」

村田「NHK杯(前期、2勝し、3回戦で
    羽生善治四冠と対戦した)とか、
    凄い反響じゃなかったですか?」

橋本「うん、視聴率はいつもの3倍だったらしい。」
岩根「それは凄い。やっぱインパクトあるもん。将棋って知ってるけど、駒の動かし方
    とか知らない人が多いから、こういう時にいろんな層の人が見てるNHK杯で多
    くの人に名前と顔を知られたっていうのは大きくない?」
橋本「うん。将棋って結構潜在的に知ってる人って多いと思う。だけど、暗いとかじじく
    さいとか、いいイメージが少なくて、なかなか表に出しにくいんだと思う。そういと
    とろを何とかしたい、とは思う。」

岩根「そういえば、この前のMVP投票でも橋本君に票が入ってたよね」
橋本「あ、そうですね。」
岩根「やっぱりファンもそういう存在とか、今までとは違うものを求めて、橋本君に期待
    してるんやと思う。何か具体的に考えてる事とかはある?」
橋本「投票はありがたいですね。普及というか知ってもらえる方法。それがなかなかね
    …。でも何でもやります!っていう気構えではありますね。自分にしか出来ない
    事があると思うから。」

〔次週・Vol.,2へ続く〕
−次週、後編では、上の世代の羽生世代、同世代の渡辺竜王、山崎六段への気持ちや
 自身の将棋観など、熱い想いが溢れ出します。ぜひ、お楽しみに!

〔文責・編集・構成 お気楽日記担当:出原卓朗〕
インタビュー&撮影場所:The GRAND CAFE(HERBIS ENT 5F)

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